日本刀は、ただの興味本位で眺めても楽しいものですが、ある程度一般的な鑑賞方法を身につけると、より楽しく鑑賞できます。
まず、日本刀を鑑賞する一番の目的は、その静謐な美しさでしょう。そこには武器としての鋭さが存在しており、生と死を何度も見てきたのだ、という恐ろしさが含まれています。
観賞の際に知っておく知識は大きく分けて3つあり、それは、日本刀の姿と、刃文と、地鉄です。
日本刀の姿は、時代や作り手によって大きく異なります。時代に応じてどのように変化してきたのかの知識があると、より楽しめるでしょう。
刃文は、刀匠の個性が非常に大きく発揮される部分です。一つとして同じものはなく、見て飽きることがありません。
地鉄は、主に製鉄技術によって大きく異なります。その時代性が現れてくるため、時代ごとの製鉄についての知識があると、非常に楽しめます。